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子どもが勉強するようになる環境つくり [子どもの勉強意欲について]

前回の記事では、どのように子どもを勉強させるかを考えるための理論を紹介しました。
デシ、市川伸一さんの理論はぜひ頭の隅でも良いので覚えておいてください!


今回は、子どもが勉強するようになる良い環境つくりについてお伝えしようと思います。

みなさんは、“子どもが勉強しやすい環境つくり”と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
学校や塾の送り迎え
夜食の用意
騒音を出さないようにテレビの音量を下げること
などを思いつくかもしれませんね。

もちろん、こうした環境つくりも必要です。
しかし、こうした環境があるからといって、子どもは必ずしも勉強をしませんよね。


もし私が勉強をしない子どもを持っていたら、まずは
家庭の雰囲気をよくします
笑顔や挨拶を心がけて、居心地が良い家庭を作ります

え?
と思われた方が多いのではないでしょうか。
それで本当に勉強をするようになるの?
と疑問に思われている方は、まずはやってみて下さい。
正確に言えば、これは勉強をするようになるための下地をつくってください。
家庭の雰囲気が悪く、子どもが親に相談もできないような環境であれば、
子どもは反骨精神をもってあえて勉強をしていない場合が多いのです。
「勉強をしなくちゃいけないのはわかっているけれども…」
という状態の子どもですね。
もちろん、もともと家庭環境は万全であると自負している方は、そのまま続けて下さい。

ですが、子どもが反抗期(思春期)になってから、
そのまま子どもと仲が悪いという親は案外多いように思います。
そうして家庭環境が悪くなると、やがて子どもが不登校になってしまったり、問題を起こしてしまいます。
受験をきっかけに、ぜひ良い親子関係の復活に努めてください。

そもそも、子どもがなぜ反抗期に入るのかというと、 親が子どもの自立を妨げてしまっているからです。
以前、子どもは「天から授かる」ものでしたが、
現代では子どもは「つくる」ものです。
こうした言葉の変化にも表れている通り、
子どもは親の、言い方は悪いですが“支配下”に置かれてしまっているのです。
日本では、親が良かれと思った道を子どもに歩ませてしまう傾向があります。
子どもも、親のいうことを素直に聞くことがよしとされ、口答えはもってのほかと育てられることが多いです。
日本では、「できるだけのことをしてやる」のがよい教育だと思われているのです。
しかし、反抗期は小学生高学年あたりから始まりますが、
この時期になると子どもも自律について意識しだします。
自律を意識している子どもに対して、
親の意見を押し付けてしまうことは、子どもの人格を認めていないのと同じです。
子どもを“大人として扱う”ことを心がけてください。

さらに、大学受験においては精神的に大人な受験生が有利です。
それは何故かというと、受験勉強が
内発的要因(人間が本来持っている興味や関心に従い、行動すること)
に根を張るものとなるからです。
外発的要因(他者や環境が賞罰を与えることにより、行動を促すこと)
よりも内発的要因のほうが、成績が伸びるという話は前回の記事の通りです。
親から「勉強しなさい!」と言われてやる勉強よりも、
自分で選んだ進路のために勉強するとなれば、勉強に力が入るでしょう。
達成感を得たいがために、勉強をする子どももいるでしょう(教育心理学では達成動機といいます)。
また、子どもにとって大学受験は自己責任となります。
市川伸一さんの理論でいうと“自尊志向”に近いものです。
責任を負わなければいけないことに対しては、自ずと力が入るものです。

ですので、子どもの相談に乗ってアドバイスをするときは、
「子どもにアドバイスする際の心構え」でお伝えしたとおり、経済的なお話以外では、
極力親の希望を押し付けないように気を付けてください。
多くの子どもは、親のために生きているのではありません。
親がよかれと思う道を子どもに歩んでほしいと思うのは、
親として当たり前のことと思いますが、どうぞ不干渉を心がけてください

もちろん、普段はあまり挨拶をしないし、笑顔でもないのに、
いきなり挨拶をしだしたりすると、最初は子どもも変に思うかもしれません。
子どもも、こうした急な変化にはじめは反応してくれないでしょう。
しかし、「継続は力なり」とはよく言ったもので、子どもも挨拶は良いことだと内心わかっていることですので、
じきによい変化の兆しが見えてきます。
親から妥協したと気づいてもらえます。
子どもの言動に目が余るところもあると思いますが、
はじめのうちは親の側から妥協の姿勢を見せていくようにしてください。
そして子どもにとって、家庭が精神的に落ち着ける場であるように努力してください


次回の記事では、どのようにすれば子どもが継続的に勉強をするようになるのかをお伝えします。


ちなみに、この記事の内容をもっと詳しく学びたい方は、こちらの書籍がおすすめです。
私もこちらの書籍も参考にしています。


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